あとりえむ

『経費削減がうるさい』と追放されたSランクパーティの会計係、実は世界経済を裏で操る『監査の魔王』だった件 ~勇者様、装備のサブスク料金が未払いなので、その聖剣は今からただの鉄屑です~

第34話 地下カジノ攻略 ~魔法が使えないなら、確率論(すうがく)で殴ればいい~

聖教国の首都、その煌びやかな表通りから一本入ったスラム街。 そこにある廃ビルの地下に、その店はあった。 非合法賭博場『ゴールデン・ラット』。 教義で賭博を禁じられているはずのこの国で、聖職者や衛兵たちが夜な夜な集まり、欲望を吐き出す掃き溜め...
『経費削減がうるさい』と追放されたSランクパーティの会計係、実は世界経済を裏で操る『監査の魔王』だった件 ~勇者様、装備のサブスク料金が未払いなので、その聖剣は今からただの鉄屑です~

第33話 魔王軍システムダウン。その隙に「社畜勇者」が脱走しました ~メインバンクが凍結されて給与未払いになった件~

一方その頃。魔界の最奥に位置する、株式会社・魔王軍本社ビル(魔王城)。普段は24時間稼働の不夜城として煌々と輝いているその巨塔が、今はまるで停電したように沈黙し、内部は大混乱に陥っていた。ビーッ! ビーッ! ビーッ!非常用電源のアラート音だ...
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第32話 10億マナの紙幣を燃やして暖を取る夜 ~5,000億マナ持っていても、パン1個すら買えない地獄~

──数時間後。聖教国エリュシオンの裏路地。煌びやかな大通りの喧騒から遮断されたその場所には、腐った生ゴミのツンとする臭いと、肌を刺すような冷気だけが満ちていた。しんしんと降り積もる雪の中、私たちはゴミ捨て場の陰に身を寄せていた。高級だった私...
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第31話 異端認定と経済制裁(SWIFT排除)。最強のCFO、無一文になる ~貴方の通貨(マナ)は、ここでは「汚れた石ころ」です~

大陸中央部に位置する、世界最大の宗教国家『聖教国エリュシオン』。その首都に足を踏み入れた瞬間、私は眉をひそめた。目が痛い。視界の全てが、過剰なまでに「白」かった。白亜の城壁、白大理石の舗装路、そして街の中央にそびえ立つ、天を衝くような巨大な...
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第30話(第1部完結) 排出量取引。平和を「金」で支配する ~剣を捨ててください。これからは「魔導計算機(電卓)」が武器の時代です~

魔王城・謁見の間。そこには、剣呑な殺気と、張り詰めた熱気が渦巻いていた。「ふざけるな……! 我が国は誇り高き資源大国バグラム! 貴様らごとき新参の魔王軍に、屈してたまるかぁぁ!」敗戦したはずの資源王が、隠し持っていた魔導指輪を光らせ、ゼノン...
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第29話 因果の徴税。環境負荷は貴方の寿命から徴収します ~「タダ」だと思いましたか? いいえ、お支払いは「命」で結構です~

戦場の空気が、どす黒く淀んでいた。バグラム軍の中央に陣取る大魔導師団が、最後にして最大の禁術を詠唱し始めたのだ。「フハハハ! 見ろ、この圧倒的なエネルギーを! 貴様らのちっぽけな城など、この一撃で灰にしてくれる!」敵の将軍が狂ったように叫ぶ...
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第28話 共有地の悲劇。バグラム軍、環境破壊という名のドーピング ~その強さ、未来からの「前借り」ですよ?~

魔王城の城壁から見下ろす平原は、異様な熱気と、鼻をつく硫黄の臭いに包まれていた。地平線を埋め尽くすのは、東の大国バグラムの重装甲魔導師団。彼らは「魔石輸出の停止」に続き、ついに武力による「新エネルギー技術の接収」に乗り出してきたのだ。「……...
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第27話 代替エネルギー投資と利権の闇。邪魔する老害は、資産ごと排除します ~「伝統」を守りたい? いいえ、貴方たちが守りたいのは「在庫の評価額」でしょう~

魔王城・地下大空洞。そこには、|CTO《最高技術責任者》アリスが設計し、元・|闇市場《ブラック・マーケット》の技術者たちが建造した、巨大な魔導プラントが稼働していた。──ズズズズズ……ンンンンン……。腹の底に響くような重低音が、空間全体を震...
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第26話 供給ショック。暖房が点かない冬、そして不況のインフレ地獄 ~給料は上がらないのに、パンと魔石の値段だけが3倍になる世界へようこそ~

「……寒い」魔王城・社長室。魔王ゼノンが、最高級の毛皮(イエティ製)にくるまりながら、ガタガタと震えていた。「おいクリフ……。なぜ暖房が入っておらんのだ……? 余は魔王だぞ……? 凍死させる気か……?」「設定温度を下げているだけです、社長。...
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第25話 バッドバンクによる処理。魔王軍、裏社会も完全子会社化する ~ゴミの中にこそ「ダイヤの原石」があるのです。……あ、勇者(キミ)は検品落ちなので結構です~

「……静かになりましたね」暴動が過ぎ去った後の闇市場。そこは、看板が割れ、羊皮紙が舞い散る、文字通りの廃墟と化していた。投資家も、商人も、用心棒も逃げ出した。残っているのは、価値を失ったガラクタの山だけだ。「クリフ、これどうすんの? もう使...