『経費削減がうるさい』と追放されたSランクパーティの会計係、実は世界経済を裏で操る『監査の魔王』だった件 ~勇者様、装備のサブスク料金が未払いなので、その聖剣は今からただの鉄屑です~

『経費削減がうるさい』と追放されたSランクパーティの会計係、実は世界経済を裏で操る『監査の魔王』だった件 ~勇者様、装備のサブスク料金が未払いなので、その聖剣は今からただの鉄屑です~

第36話 キョウヤの錬金術 ~その魔導データ(徳)で、パンは買えません~

株式会社デーモン・クレジットの開業から数時間。 廃倉庫の前には、手形を現金化したい商人たちの行列が途切れることなく続いていた。「へい、毎度あり! 次の人!」 ガントが窓口で、商人たちから手形を受け取り、わずかな現金を渡していく。 買取率は一...
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第35話 ペーパーカンパニー設立 ~お困りのようですね。その手形、額面の5%で買い取りますよ~

カジノでの勝利から一夜が明けた。 私たちはスラム街の奥深く、誰も寄り付かない廃倉庫の一室を借りていた。 カビと埃の臭いがする狭い部屋。 だが、ここが私たちの「本社」だ。「……ふぅ。とりあえず、通信環境の構築は完了だよ」 アリスが煤けた机の上...
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第34話 地下カジノ攻略 ~魔法が使えないなら、確率論(すうがく)で殴ればいい~

聖教国の首都、その煌びやかな表通りから一本入ったスラム街。 そこにある廃ビルの地下に、その店はあった。 非合法賭博場『ゴールデン・ラット』。 教義で賭博を禁じられているはずのこの国で、聖職者や衛兵たちが夜な夜な集まり、欲望を吐き出す掃き溜め...
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第33話 魔王軍システムダウン。その隙に「社畜勇者」が脱走しました ~メインバンクが凍結されて給与未払いになった件~

一方その頃。魔界の最奥に位置する、株式会社・魔王軍本社ビル(魔王城)。普段は24時間稼働の不夜城として煌々と輝いているその巨塔が、今はまるで停電したように沈黙し、内部は大混乱に陥っていた。ビーッ! ビーッ! ビーッ!非常用電源のアラート音だ...
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第32話 10億マナの紙幣を燃やして暖を取る夜 ~5,000億マナ持っていても、パン1個すら買えない地獄~

──数時間後。聖教国エリュシオンの裏路地。煌びやかな大通りの喧騒から遮断されたその場所には、腐った生ゴミのツンとする臭いと、肌を刺すような冷気だけが満ちていた。しんしんと降り積もる雪の中、私たちはゴミ捨て場の陰に身を寄せていた。高級だった私...
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第31話 異端認定と経済制裁(SWIFT排除)。最強のCFO、無一文になる ~貴方の通貨(マナ)は、ここでは「汚れた石ころ」です~

大陸中央部に位置する、世界最大の宗教国家『聖教国エリュシオン』。その首都に足を踏み入れた瞬間、私は眉をひそめた。目が痛い。視界の全てが、過剰なまでに「白」かった。白亜の城壁、白大理石の舗装路、そして街の中央にそびえ立つ、天を衝くような巨大な...
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第30話(第1部完結) 排出量取引。平和を「金」で支配する ~剣を捨ててください。これからは「魔導計算機(電卓)」が武器の時代です~

魔王城・謁見の間。そこには、剣呑な殺気と、張り詰めた熱気が渦巻いていた。「ふざけるな……! 我が国は誇り高き資源大国バグラム! 貴様らごとき新参の魔王軍に、屈してたまるかぁぁ!」敗戦したはずの資源王が、隠し持っていた魔導指輪を光らせ、ゼノン...
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第29話 因果の徴税。環境負荷は貴方の寿命から徴収します ~「タダ」だと思いましたか? いいえ、お支払いは「命」で結構です~

戦場の空気が、どす黒く淀んでいた。バグラム軍の中央に陣取る大魔導師団が、最後にして最大の禁術を詠唱し始めたのだ。「フハハハ! 見ろ、この圧倒的なエネルギーを! 貴様らのちっぽけな城など、この一撃で灰にしてくれる!」敵の将軍が狂ったように叫ぶ...
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第28話 共有地の悲劇。バグラム軍、環境破壊という名のドーピング ~その強さ、未来からの「前借り」ですよ?~

魔王城の城壁から見下ろす平原は、異様な熱気と、鼻をつく硫黄の臭いに包まれていた。地平線を埋め尽くすのは、東の大国バグラムの重装甲魔導師団。彼らは「魔石輸出の停止」に続き、ついに武力による「新エネルギー技術の接収」に乗り出してきたのだ。「……...
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第27話 代替エネルギー投資と利権の闇。邪魔する老害は、資産ごと排除します ~「伝統」を守りたい? いいえ、貴方たちが守りたいのは「在庫の評価額」でしょう~

魔王城・地下大空洞。そこには、|CTO《最高技術責任者》アリスが設計し、元・|闇市場《ブラック・マーケット》の技術者たちが建造した、巨大な魔導プラントが稼働していた。──ズズズズズ……ンンンンン……。腹の底に響くような重低音が、空間全体を震...