あとりえむ

『経費削減がうるさい』と追放されたSランクパーティの会計係、実は世界経済を裏で操る『監査の魔王』だった件 ~勇者様、装備のサブスク料金が未払いなので、その聖剣は今からただの鉄屑です~

第70話 職業病の発動 ~ジュース一杯に2時間? サプライチェーンを改善します~

案内された先は、ビーチから少し離れたジャングルの入り口にある小さな集落だった。ヤシの葉で葺かれた簡素な小屋が並び、獣人たちがのんびりと暮らしている。私は彼らの果物保管庫と加工場を視察し……そして、頭を抱えた。「これは……ひどいですね」私が呻...
『経費削減がうるさい』と追放されたSランクパーティの会計係、実は世界経済を裏で操る『監査の魔王』だった件 ~勇者様、装備のサブスク料金が未払いなので、その聖剣は今からただの鉄屑です~

第69話 未開の南洋リゾート上陸 ~最高のビーチと、最悪なオペレーション~

古代の超巨大空中要塞「デーモン・エアライン」は、どこまでも続く青い海を越え、ついに目的地へと到着した。眼下に広がるのは、絵に描いたような南洋の楽園だ。透き通るエメラルドグリーンの海、白い砂浜、そして豊かな緑。人間界の喧騒から完全に切り離され...
『経費削減がうるさい』と追放されたSランクパーティの会計係、実は世界経済を裏で操る『監査の魔王』だった件 ~勇者様、装備のサブスク料金が未払いなので、その聖剣は今からただの鉄屑です~

第68話 旅のしおりはコンプライアンス ~休日まで私の仕事を増やさないでください~

魔改造された超巨大空中要塞「デーモン・エアライン」の展望デッキ。心地よい上空の風が吹き抜ける中、私は完璧なポジションに設置したデッキチェアに深く腰掛け、最高級のサングラスをかけていた。手元にはよく冷えたトロピカルドリンク。有給休暇1日目。こ...
『経費削減がうるさい』と追放されたSランクパーティの会計係、実は世界経済を裏で操る『監査の魔王』だった件 ~勇者様、装備のサブスク料金が未払いなので、その聖剣は今からただの鉄屑です~

第67話:魔王軍の大移動 ~社員旅行は安く早く済ませて、さっさと休みたい~

魔王城、CFO室。窓の外では、上場とギルド買収の成功に沸く社員たちが、すでに浮かれ気分で宴会の準備を進めていた。「いよいよ明日から社員旅行だぞー!」「浮き輪買ったッス! 日焼け止めもバッチリッス!」アンデッドやオークたちが廊下を走り回る音が...
追放されたS級清掃員、配信切り忘れで伝説になる ~「ただのゴミ掃除」と言って神話級ドラゴンを消し飛ばしていたら、世界中がパニックになっていますが?~

番外編 第5話:幻のオオムラサキ竜と新米パパ

澄み切った青空の下、満開の世界樹から舞い散る桜吹雪は絶景の一言だった。「社長! この唐揚げ最高っすね! ビールが進む進む!」「飲みすぎるなよ剣崎。お前、帰りの運転任せるんだからな」特大ブルーシートの上には、豪華なお弁当と飲み物が所狭しと並べ...
追放されたS級清掃員、配信切り忘れで伝説になる ~「ただのゴミ掃除」と言って神話級ドラゴンを消し飛ばしていたら、世界中がパニックになっていますが?~

番外編 第3話:病巣の切除と、落ちてきたサナギ

ソウジは詰まった掃除機のホースを乱暴に外し、バンの荷台へと押し込んだ。「よし、花粉の処理は終わった。次はカビの元凶、てんぐ巣病の病巣を根こそぎ切り落とすぞ!」ソウジが再び超大型の高枝切りバサミ改のエンジンを吹かすと、轟音と共に特殊合金の刃が...
追放されたS級清掃員、配信切り忘れで伝説になる ~「ただのゴミ掃除」と言って神話級ドラゴンを消し飛ばしていたら、世界中がパニックになっていますが?~

番外編 第4話:根腐れ防止と、特等席のお花見

ソウジは黒く変色し、ひび割れた世界樹の根元をトングで小突いた。「やっぱりな。カビのせいで土が完全に死んでる。いわゆる根腐れ一歩手前の状態だ」「根腐れ……つまり、このままでは桜が枯れてしまうということですか、師匠!」セシリアが不安げに顔を寄せ...
追放されたS級清掃員、配信切り忘れで伝説になる ~「ただのゴミ掃除」と言って神話級ドラゴンを消し飛ばしていたら、世界中がパニックになっていますが?~

番外編 第2話:サイクロン掃除機と厄災の蛾竜

てんぐ巣病の病巣──異常密生したほうき状の枝の塊に近づくにつれ、空気は目に見えて淀み始めていた。「しゃ、社長! なんだか空気が黄色く霞んでませんか!?」剣崎がスーツの袖で口元を覆いながら叫ぶ。彼の視線の先、病巣の中心に陣取っていたのは、蛾と...
追放されたS級清掃員、配信切り忘れで伝説になる ~「ただのゴミ掃除」と言って神話級ドラゴンを消し飛ばしていたら、世界中がパニックになっていますが?~

番外編 第1話:特等席の桜と、てんぐ巣病の病巣

春爛漫。コンクリートジャングル東京のど真ん中に口を開ける『代々木・桜花ダンジョン』の桜並木を、クリーン・ファンタジー社の一行は歩いていた。「あー、やっぱり春はいいですねぇ!空気が美味しい!」人事部長の剣崎が、満面の笑みで背伸びをする。その横...
「美少女157人も召喚できるだと!?」社畜の俺、尖ったトラウマを全部『まあるく』収めて大賢者になる。────やっぱりせかいはまあるいほうがいい

第2回 争奪戦:まあるい「かくれんぼ」

(一肆、毎日お疲れ様。よしよし、えらい子ですね。たまにはゆっくりおやすみなさい..............................)その日、イグニアのまあるく、温かい余韻を思い出しながら歩く俺の脳内で、突如として女神様の声が響いた。...